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プロジェクト目的・概要
本プロジェクトは、地域に根ざした食の探究を通じて、人と環境の双方の「健康」を目指すプ ラネタリーヘルスの実践にむけた学びと発信を、地域の人々と共に行うものである。地域創生において食は重要なテーマの一つであり、「食で地域を元気に」というスローガンも聞かれる。食が人の健康だけでなく、地域・環境を健康にするという考えは、人と地球環境の健康を切り離さずに考えるプラネタリーヘルスの概念にも通ずる。一方で、現状のプラネタリーヘルスの理論は、持続可能性の思考(保守・保全)にもとづいた西洋諸国からの発信であり、文化的観点に乏しい。地域固有の食文化や伝統知を、地域の人々と共に学び合うことからプラネタリーヘルスの実践を検討する。本プロジェクトではまず、瀬戸内地域をフィールドとし、地域団体による食と地域創生の実践や、地域に暮らす高齢者の食実践から学びあうフィールドワークおよび研究会を実施する。
2022年度の具体的な活動内容
本プロジェクトでは地域創生や伝統文化の継承に関わる専門家および地域団体と共に、まずは瀬戸内地域をフィールドとして、地域の食を学びあうフィールドワークを実施する。具体的には、1)瀬戸内地域における伝統食の共通点や特徴を探る「瀬戸内食研究会」を中心とし、地域に暮らす高齢者の食にまつわる伝統知の聞き取り、および、地域創生分野で実践する地元団体の取り組みを調査する。2)食と地域・環境への影響を、地域の食から考える「プラネタリーヘルス研究会」を行う。特に瀬戸内地域を例に、地産地消やフードロスに関する取り組みを調査する。協力拠点として、COI-NEXT『革新的低フードロス共創拠点』の課題5の教育プログラムを組み合わせ、セミナー等を通じて研究成果を発信する。
オープンプロジェクト構成員
大阪大学人間科学研究科・未来共創センター・講師 木村友美
大阪大学人間科学研究科・地域創生論講座・教授 河森正人
大阪大学 生物工学国際交流センター・教授 本田孝祐
大阪大学外国語学部・外国語専攻・講師 白石奈津子
関係団体(学外)(一社)全日本伝統文化後継者育成支援協会 ・代表理事 木村麻子
関係団体(学外)(一社)SETOUCHI SUSTAINABLE RE-SORT・理事 坂口真生
連携大学(学外)川崎医療福祉大学・健康体育学科・准教授 石本恭子
研究機関(学外)国立健康栄養研究所・栄養疫学研究室・室長 森渚
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